TVアニメ「推しの子第2期」では、原作の「2.5次元舞台編」について描かれています。
本記事では、「推しの子第2期」19話「トリガー」の感想について書いていきます!
※この記事はネタバレを含むのでご注意下さい。
19話のあらすじ
「推しの子第2期」 19話 「トリガー」は、原作7巻 第62話「アドリブ」、第63話「天才役者」、第64話「トリガー」などがベースとなっているようです。
【19話あらすじ】
芸能界で生き残るため、使いやすい役者になることを選んだかな。だがアクアに背中を押され……!?一方、演技を楽しいと感じるとパニック障害を起こしてしまうアクアが選んだ、唯一の方法は──
引用元:(アニメ「推しの子公式サイト」)
前回18話では、舞台「東京ブレイド」を通して、有馬かなと黒川あかねの関係性について描かれました。特に、有馬かなの昔と今の「演技」の変化についてフォーカスされ、本来の「周りを食べちゃうような演技」は発揮されず、次回に持ち越しとなりました。
19話では、遂にアクアによってかな本来の演技が引き出されます。また、アクアの「感情演技」についても描かれるようです。必見です!!
本編の感想
今回は、「重曹ちゃん」こと有馬かなや、舞台役者たちそれぞれの演技についての描かれそうです。
↓今までの展開について、前回の感想を読みたい方はこちらをどうぞ!
「東京ブレイド」作品について
ここで、「東京ブレイド」という作品について、大まかなあらすじや配役についてみていきましょう!
作者:鮫島アビ子。公式略称は「東ブレ」。
主人公(ブレイド)が一振りの刀を手に入れたところから始まる。
「東京」を舞台に世界の命運を決める21本の刀を巡って、「新宿クラスタ」と「渋谷クラスタ」の2大勢力がバトルを繰り広げるストーリー。
原作漫画は累計5000万部を突破し、アニメや映画化もされ、いずれも大ヒットを記録。
配役は、以下の通りです。
渋谷クラスタ | 新宿クラスタ |
---|---|
・黒川あかね : 鞘姫(さやひめ) ・鴨志田朔夜 : 匁(もんめ) | ・星野アクア : 刀鬼・姫川大輝 : ブレイド(主人公) ・有馬かな : つるぎ ・鳴嶋メルト : キザミ |
姫川大輝の持論
2.5次元舞台「東京ブレイド」は順調に進み、特に大根役者と言われていた鳴嶋メルトは、この舞台を通して着実に演技が上達し、成長しています。
一方で、あかねはかなの演技を見ていて、何か思うことがありそうですよ・・・。
舞台裏では、姫川大輝と有馬かなが演技について語り合っています。
姫川大輝(劇団ララライ看板役者)は普段は眼鏡ですが、舞台上でコンタクトをせず裸眼で演技をしていたのは驚きました!
それには”役者同士なら動きだけで語り合える”という姫川なりの演技の持論があり、これは確かに”感覚的”で的を得ていると思いましたが、天才役者は少し変わった人物が多いのでしょうね!
しかし、かなの演技を見ていた姫川も、このままではあかねの演技に喰われてしまうと懸念し、アドリブを入れることをかなに提案しますが、”アドリブ”はどのシーンにどんな形で入ってくるのでしょうか?
演技の対比構造
変わって舞台に戻ります。
遂に、この2人の演技対決が実現します!!
このシーンで姫川は感情を剥き出しにする「感情演技」を披露し、アクアを煽りますが、この姫川の演技に対しアクアは感情を押し殺した「無感情」の演技で対抗します。
それは、姫川の熱い炎のような演技 VS アクアの冷たい氷のような演技の対比構造です。
これにより、お互いの演技がより際立って見えるというメリットがあり、この対比構造は視聴者にとっても分かりやすいですし、2人の演技の良さが活かされていると思いました!
モブキャラ・役者みたのりお がアクアたちの演技について解説してくれましたが、そのシーンは面白かったです😂
アドリブ
ここで姫川は、かなに事前に言っていたアドリブ演技を仕掛けます。
このシーンでは、姫川が仕掛けたアドリブにより、アクアが”受けの演技”に回ることで、かなのやりたい演技をすることが出来ています!
アクアと重曹ちゃん(かな)の絡みをまさかの舞台上でしかもアドリブでやってのけてしまうシーンは、かなにとっても安心感がうまれ、本心では相当嬉しかったのではないでしょうか?!
いよいよ、かな本来の「周りを食べちゃうような演技」を発揮することは出来るのでしょうか…?!
アクアも、「受けの演技」が相当上手かったんだね!
かなの子役時代
かなの子役時代の回想シーンです。
このエピソードは中々闇が深く、かなは結構しんどい過去を背負っていたんですね・・・。そこには、かなの母親も絡んでいたのです。
”自分が叶えられなかった夢を子供に託す”というのは、この親子でなくても”あるある”だと思いますが、見ていて心が痛くなりました。
そして、業界で生き抜いていく為に、かなの周りに合わせるような「受けの演技」はこの壮絶な過去を経て誕生したんですね・・・。
有馬かな覚醒
物語は、舞台に戻ります。
ここで遂に・・・!重曹ちゃん(有馬かな)本来の「眩い太陽のようなスターの演技」が開花します!!
かなは本来この演技で一世風靡していましたが、今まで大人の事情で封印せざるを得ませんでした。
舞台「東京ブレイド」では、アクアが「受けの演技」をし引き立て役
に回ることで、かな本来の演技が引き出されたんですね。そんなかなの演技は、かなの強火オタクであるあかねや、観客、舞台関係者までを虜にします。
一方アクアは、かなやあかねの楽しそうな演技について羨ましく思いますが、アクアにとって演技はそのようにはいかないんですよね・・・。
アクアの感情演技
物語は進み、舞台「東京ブレイド」終盤の鞘姫がブレイドに殺られるシーンで、アクアはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した「感情演技」を遂に披露します・・・!
アクア、辛すぎる・・・!!
アクアは”演技を楽しい”と思ったときに、PTSDを発症してしまいます。
回想シーンでは、アクアはパニックを克服するために五反田監督から、”演技を楽しむな””苦しみながら演技をしろ”というアドバイスを受けたり、あかねからパニックになる”トリガー”の理解について描かれていますが、
そのトリガーとは”演技を楽しむ”=「母親アイへの罪悪感」の事のようです。
しかしこの「感情演技」をしなければ、母親アイの復讐をすることは出来ませんし、アクアのこの演技からアイに対する執念や復讐心、覚悟が伝わってきて、アニメを視聴している側も演出に鳥肌が止まりませんでした。
アクアだからこそ、この演技をする事が出来たように思います。
アクアは、アイの復讐のために必要な”芸能界での評価”を手に入れるために感情演技を克服しなければならず、姫川やあかね、かなの演技に対抗しようと挑んでいきます。
舞台「東京ブレイド」は、一体どのような結末を迎えるのでしょうか・・・?
まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました🙇♀️
19話では遂にアクアによって、「重曹ちゃん」こと有馬かな「本来の演技」が披露され、みんなを虜にさせました。スターのような素晴らしい演技でしたね
また、姫川大輝やアクアの演技の対比構造についてもフォーカスされました。
役者それぞれの過去や演技について掘り下げられ見応えがある回でした!
アクアがパニックを起こした「感情演技」のトリガーについて深掘りされ、母親アイの復讐の為の感情演技を披露したところで19話の幕引きとなりました。
アクアは、この様な辛く苦しい演技を今後もしなければならないのかと思うととても心が痛いですね。
このように、色々な事があった舞台「東京ブレイド」。無事に舞台は成功するのでしょうか。
キャラクターたちの今後はどう描かれるのか?!色々と気になりますね!
次回20話も楽しみに待ちましょう♬